血液の話(きむら内科クリニック)
血液の話
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血液の知識。 ---> ---> 日本赤十字社 血液の知識
血液細胞: 赤血球 (RBC) 血色素(Hb)を使って、体の隅々まで、酸素を運びます。
血色素が減った状態が貧血です。 -----> 貧血の種類
脳貧血は、別の状態です。
血色素の重要な原料は、鉄分です。鉄分が不足すると貧血になります。
血色素を作るときには、ビタミンB12や葉酸が必要です。
-----> どんな食べ物を?
白血球 (WBC) 外敵から体を守る兵士です。
細菌を食べる細胞や、抗体を作る細胞などいろいろ種類があります。
細菌感染、ウイルス感染などで、増えたり減ったりします。
血小板 (Plt) 常に血管の補強を行い、壊れたところを塞ぎます。
血小板が減ると、血が止まりにくくなったり、出血しやすくなります。
血を止めるには、血小板以外にもいろいろな液性成分が必要です。
慢性肝臓疾患では、血小板の減少は、病状の進行を示唆します。
血液細胞の産生: 骨髄 全身の骨の中心部で、血液細胞が作られます。
成人では、椎体(背骨)、骨盤骨(腰の骨)、胸骨等が造血の中心となります。
子供では、さらに、手足の骨でもさかんに造血が行われています。
血液幹細胞: 血液細胞は、未熟な血液幹細胞が、増殖、分化して産生されます。
様々な血液疾患で、自分や他人の血液幹細胞の移植を併用した治療が行われています。
移植される細胞は、骨髄や、末梢血や、臍帯血から集めることが出来ます。
移植に関しては骨髄移植推進財団のホームページをご覧下さい。
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貧血の種類: 欠乏性貧血 ⇨ ⇨ ⇨ 食事で改善可能な貧血です。
一部には、吸収が出来ない場合もあります。
たとえば、胃を全摘した方は、鉄やB12の吸収障害がおこります。
また、自己抗体が出来て、B12の吸収障害がおこる方がいます。
(以前は、悪性貧血と呼ばれていました。)
このような場合は、経口薬や、注射による治療が必要です。
鉄欠乏性貧血
成長期の方、閉経期前の女性の方は、鉄分の多い食事を心がけましょう。
★ 肝臓の悪い方は、むしろ、鉄分の多い食事は避ける必要があります。★
鉄分の多い食品
ビタミンB12欠乏性貧血
通常の食事をしていれば、起こりにくい貧血です。
ダイエットのしすぎや、菜食主義者におこります。
植物性食品からは、殆どとれません。
肉類、内臓類、魚介類、乳類などに多く含まれます。
葉酸欠乏性貧血
これも、通常の食事をしていれば、起こりにくい貧血です。
緑色野菜類、内蔵類、卵類、豆類などに多く含まれます。
その他の欠乏性貧血
銅欠乏での貧血が知られています。
出血性貧血 ⇨ ⇨ ⇨ 消化管出血、尿路出血、性器出血、外傷などです。
長期にわたると、鉄欠乏性貧血の像をとります。
成人男性は、胃癌、大腸癌の検査を受けましょう。
成人女性は、上記に加え、月経過多、子宮癌のチェックが必要です。
溶血性貧血
遺伝性溶血性貧血
しばしば、胆石発作でわかることがあります。
後天性溶血性貧血
造血不良による貧血
再生不良性貧血
先天性
後天性
赤芽球癆
骨髄異形成症候群
骨髄線維症
白血病
癌転移
その他
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